ファイルとクラスター
ファイル は、ユーザーがアクセスして管理できるファイル システム内のデータの単位です。 ファイルのディレクトリには一意の名前が必要です。 これは、一連の関連データを保持する 1 つ以上のバイト ストリームと、ファイルまたはファイル内のデータを記述する属性のセット (プロパティとも呼ばれます) で構成されます。 ファイルの作成時刻は、ファイル属性の例です。
ファイルが作成されると、ファイルが開いている間にファイルに書き込まれたすべてのデータを格納するために、名前のない既定のストリームが 1 つ作成されます。 ファイル内に追加のストリームを作成することもできます。 これらの追加ストリームは代替ストリームと呼ばれます。 次の図は、既定のストリームと 2 つの代替ストリームを含むファイルを示しています。
既定のストリームと 2 つの代替ストリームを含むファイル
ファイル属性は、ファイル データを含むデータ ストリームには格納されませんが、他の場所に格納され、オペレーティング システムによって管理されます。
システム ブートストラップ コードやディレクトリを含むすべてのファイル システム データは、NTFS ファイル システムによってファイルに格納されます。 他のファイル システムは、この情報をファイル システムの外部のディスク領域に格納します。 この情報をファイルに格納する利点は、Windows が情報を簡単に見つけ、アクセスし、保守できることです。 その他の利点は、これらの各ファイルがセキュリティ記述子によって保護される可能性があり、部分的なディスク破損の場合は、ディスクの安全な部分にすばやく再配置される可能性があるということです。
サポートされているすべてのファイル システムの基本的なストレージ ユニットは、セクターのグループである クラスターです。 これにより、ファイル システムは、ハードウェア ディスク コントローラーによって設定されたディスク セクター サイズとは関係なく、ディスク データの管理を最適化できます。 管理するディスクが大きく、大量のデータが 1 回の操作で移動および整理されている場合、管理者は、これに対応するようにクラスター サイズを調整できます。
Windows では、ファイル オブジェクト、ファイル ハンドル、およびファイル ポインター してファイルを管理します。
ファイル ストリームの詳細については、「ファイル ストリームの」を参照してください。 クラスターの詳細については、「クラスターとエクステントの」を参照してください。 ファイルにアクセスして管理する方法の詳細については、「ファイル管理の と ファイル管理リファレンス」を参照してください。
このセクションでは、次の操作を行います。
話題 | 形容 |
---|---|
ファイル ストリーム |
NTFS ファイル システムでは、ストリームには、ファイルに書き込まれ、属性やプロパティよりもファイルに関する詳細情報を提供するデータが含まれます。 |
ファイル オブジェクト |
File オブジェクト カーネルプロセスとユーザーモードプロセス間の論理インターフェイスとして機能し、物理ディスク上に存在するファイル データとして機能します。 |
ファイル ハンドルの |
CreateFile 関数を使用してプロセスによってファイルを開くと、プロセスが終了するか、CloseHandle 関数を使用してハンドルが閉じられるまで、ファイル ハンドル が関連付けられます。 |
ファイル ポインター |
ファイル ポインターは、読み取る次のバイトまたは書き込まれた次のバイトを受信する場所を指定する 64 ビット オフセット値です。 |
クラスターとエクステントの |
クラスターは、ファイル内とボリューム上の 2 つの異なる観点から参照できます。 |