Dynamics CRM 2011 インスタントメッセージング統合
みなさん、こんにちは。
今回は Dynamics CRM 2011 のインスタントメッセージング統合機能を
紹介します。ヘルプには Microsoft Office Communicator 2007、MSN
Messenger、または Live Messenger と記載がありますが、他にも
Microsoft Lync にも対応しています。
今回は Microsoft Lync を利用した例を紹介します。
インスタントメッセージング統合機能概要
インスタントメッセージング統合機能を利用すれば、Dynamics CRM 2011
またはオンラインの画面より、Lync の機能がダイレクトに利用可能です。
例えばチャットの開始、メールの送付、またプレゼンスの確認が出来ます。
設定方法
設定は非常に簡単で、Dynamics CRM 2011 またはオンラインの URL を
Internet Explorer の信頼済みサイトに追加するだけです。
1. Internet Explorer を開きます。
2. ツールよりインターネットオプションをクリックします。
3. セキュリティ | 信頼済みサイトをクリックして、サイトを
クリックします。
4. オンラインの場合は以下のように URL を追加します。
設置型の場合は環境に応じて入力してださい。
5. ローカルコンピューターに Microsoft Lync クライアントを
インストールして、起動します。
以上で設定は終了です。
インスタントメッセージング統合が有効な場所と設定
インスタントメッセージング統合は以下の場所で有効です。
- 取引先担当者レコード: 氏名
- 潜在顧客レコード: 取引先責任者
- 営業案件レコード: 見込み顧客
- すべての顧客レコード: ユーザー
- すべての顧客レコード: 所有者
- すべての顧客レコード: 修正者
フォームに関しては特に作業することはありませんが、ビューに
関しては、プレゼンス表示するために、少し手順が必要です。
試しに以下の手順で取引先企業にレコード所有者およびその
プレゼンスを表示するビューを作ります。
1. ワークプレース | 顧客 | 取引先企業を選択します。
2. リボンより高度な検索をクリックします。
3. 既定のビュー定義を再利用したいので、保存されている
ビューの使用よりアクティブな取引先企業を選択します。
4. この時点で一度「結果」 をクリックして、結果を見ておきます。
5. リボンで高度な検索タブに戻ります。
6. 列の編集ボタンをクリックします。
7. 列の追加をクリックします。
8. 所有者を選択して、OK をクリックします。
9. 所有者列を選択して、プロパティの変更をクリックします。
10. 「この列のプレゼンスを有効にする」 にチェックを入れて
OK をクリックします。
11. 列の編集を閉じてから、再度 「結果」 をクリックします。
12. 結果の一番後ろにプレゼンス情報付きの所有者が
表示されれば成功です。
上記の設定方法は、システムビューおよびユーザービューで
利用可能です。
まとめ
Dynamics CRM の製品の性質を考えたときに、インスタント
メッセージングの統合は非常に重要で、便利です。まだお試しに
なっていない場合には、是非活用ください。
- Dynamics CRM サポート 中村 憲一郎