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ブラシの原点

アプリケーションが描画関数を呼び出して図形を描画すると、システムは描画操作の開始時にブラシを配置し、ブラシ ビットマップ内のピクセルを、ウィンドウの左上隅である ウィンドウ原点のクライアント領域にマップします。 システムがマップするピクセルの座標は、ブラシの原点と呼ばれます。 既定のブラシの原点は、ブラシ ビットマップの左上隅の座標 (0,0) にあります。 その後、システムはクライアント領域全体にブラシをコピーし、ビットマップと同じ高さのパターンを形成します。 コピー操作は、クライアント領域全体が塗りつぶされるまで行ごとに続行されます。 ただし、ブラシ パターンは、指定した図形の境界内でのみ表示されます。

既定のブラシの原点を使用しないインスタンスがあります。 たとえば、アプリケーションで同じブラシを使用して親ウィンドウと子ウィンドウの背景を描画し、子ウィンドウの背景を親ウィンドウの背景とブレンドすることが必要な場合があります。 これを行うには、SetBrushOrgEx 関数を呼び出し、原点を必要なピクセル数にシフトすることで、ブラシの原点をリセットする必要があります。 (アプリケーションは、GetBrushOrgEx 関数を呼び出すことによって、現在のブラシの原点を取得できます)。

次の図は、アプリケーション定義ブラシを使用して塗りつぶされた 5 つ星を示しています。 図は、ブラシのズームされた画像と、ペイント操作の開始時にマップされた場所を示しています。

ブラシの原点がウィンドウの原点にマップされていることを示す図