電源管理 (TPM 基本サービス)
TBS は電源管理イベントを受信します。 TPM またはプラットフォームの他の部分が、実行が中断されるか TPM 状態が失われる電源状態に入りそうであることを示すメッセージが受信されると、TBS は、システムの電源が切れる前に、現在実行中のコマンドが終了する可能性があるかどうかを確認します。 一般に、TBS では短い期間と中程度の期間のコマンドを完了できますが、長い期間のコマンドは取り消されます。 コマンドが返されると、TBS は TPM への新しいコマンドの送信を停止し、休止状態に備えます。 電源が復元されると、TBS はコマンドの結果を呼び出し元に返し、保留中の TBS コマンドの処理を続行します。 TBS 電源管理コードは非同期的に実行されるため、TPM が長いコマンドを処理している場合でも電源管理要求を処理できます。
コンピューターが S3 (スリープ) や S4 (休止状態) などのスリープ状態になると、TPM の電源がオフになります。 したがって、非永続 TPM の状態はすべて失われます。 これらの状態に入る前に、アプリケーション ソフトウェアは揮発性 TPM 状態の損失に備える必要があります。 システムがスリープ状態から復帰すると、TBS は TPM と同期し、TBS 状態が TPM 状態と一致するようにします。 アプリケーション・ソフトウェアは、中断されたコマンドの再発行が必要になる場合があります。